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■092 日曜日の朝 2002/10/28

 秋晴れの日曜。
 朝っぱらからいい天気だ。

 僕は職場に泊り込み、朝になってようやく家路につこうとしていた。
 相も変わらず泊り込みは多い。まあ、それはそれである程度は慣れてしまったけれど。


 電車に乗る。朝から人がいっぱい。
 この天気だ。どこかに出かけようって考えるのも頷ける。
 そうだ、僕も行きつけの煙草屋にでも寄って帰ろう。
 そして近所の公園で煙草を燻らせながら気ままな時間を過ごそうじゃないか。

 そうしていつもの駅の1コ手前で降りる。
 煙草屋に向かう為だ。
 煙草はもはや趣味なのだから、うんと変わった煙草やら小憎らしいマッチやら
 馬鹿馬鹿しいくらい拘ってやらなきゃ。
 折角の時間を過ごすのに、いつもの煙草にいつもの100円ライターじゃ味気なさ過ぎるから。


 そんなことを考えながら駅を出ると
 ウォークマンの音の向こうから、大きな声が聞こえてきた。
 ふと見ると駅前で募金活動をしている人たち。

 柄にも無く僕は感動した。だって凄いじゃないか。
 何がって?
 ボランティアに精を出していること?違う。
 僕が凄いと思ったのはこのご時世に、大声で自分の思うことを主張しているという事だった。

 はっきり言って、今まで僕は募金しなきゃとか
 そういう概念がいまいちピンとこなかった。
 僕が頑張って稼いだお金だ。高々数円だって見たこともない人にくれてやる道理がわからない。
 本当にそう思っていた。
 だからコンビニのレジ横においてある箱なんて一回も小銭を入れたことが無い。

 でも、今はちょっとだけ分かる気がする。
 勿論普通の人たちとは違うのだろうけど
 僕には僕なりの、募金してもいいっていう感情が分かった気がする。
 相変わらずコンビニとかにいてあるだけの募金箱にお金を入れる気は全くしないけど
 駅前で声を張り上げて頑張っている人にはお金を渡しても良いんじゃないかって気がする。

 僕は募金することで、そういう大きな声で主張できる人を応援したいのだなと
 唯々そんなことを考えた日曜の朝だった。



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