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■089 ボーン・フロム・関西 2002/08/05

 関西人という人種はとかくお笑い好きである。そういう教育の元にジンセイを歩んでいるとしか思えない。
 いつぞやもこんな事があった。

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 それは、まだ私がフリーターという名の元に親の脛をかじっていたときのことだ。
 その頃我々は、ほぼ毎週のように日曜になっては友人の家に集まってゲームや麻雀に興じていた。詰まるところはゲームや麻雀が目的ではなくて単に馬鹿話に花を咲かせたいだけなのだった。
 面子は大体4人。N氏、K氏、O氏、私。4人もいれば大体会話の役割というのも決まってくる。N氏や私はどちらかというと切り出し係。複数の関西人同士の会話に基本的にボケ・ツッコミはない。誰かから会話が始まれば大抵途中で誰かがボケ、誰かがツッコむ。そういうボケたりツッコんだりの会話のスタート、いわば「フリ」である。O氏は基本的には真面目で、特に目立ってボケたりする性質ではない。

 さてこのO氏、就職先の新人研修で東京にしばらく行っていた期間があった。ところがそのときの話を聞いて我々は驚くのであった。

「いや〜、俺ってまあ普通なほうやんか。」
「まあなぁ、そんなボケ倒したりってキャラとちゃうな。」
「これでもな、研修行ったらめちゃくちゃウケるねん。マヂで。なんちゅうんかな。こう、ホンマに芸人でも見るみたいにウケんねん。」

 関西人という人種はそれほど特殊なのだろうか。

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 まあ関西人という人種も、何の努力もなしに笑いが取れるわけではない。我々とて日々研鑚を怠らないのである。ひとつ例を挙げてみよう。

 私は先日、職場の先輩とともにメシを食いに行った。3人で連れ立ってココイチ(カレー屋)である。メシを食い終わり、満腹感と眠気(既に深夜1時ごろ)と戦いながら帰路につこうとする我々の前から若い女性の3人連れが歩いてきた。となれば格好の「バーチャルナンパ」のタイミングである。そのときの私の思考の内容はざっとこんな感じだった。

「なーなー、ねーちゃん一緒にメシ食いに行かへん?えーやんかー俺ら今カレー食ってきたトコやからカレー食いに行こうとか言わへんし、1300gに挑戦しよ〜とか言うこともあらへんって。
 なー、ちょっとだけ。よし、んだら飲みに行こ。大丈夫やって。俺らビンボーやからおごっちゃるとか言わへんしさ〜、『終電あらへんから始発まで飲も〜』とかごねたりせーへんて。こんな夜中に男ばっかり3人連れやん。も〜切なてしゃーないねんて。不憫やろー。切ない話やろー。ちょっとだけええ夢見させてーな。」

 我ながらとっさに出任せを思いついた割には随分ボケ倒しな感じである。ちなみに思考時間はすれ違うまでの僅か30秒ほどである。


 実際のところは眠たげな顔でぼーっと煙草を咥えているだけなのだから関西人という輩は侮れない。というか連れの先輩2人はこんなことを考えているとは露ぞ思わぬに違いない(笑)

 こういう研鑚の元に関西人のワザは研かれていくのである。

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結論:
関西人というのはこんな輩である。
日々笑いに培われた生活が人を笑いの手先へと変化させるのである。
決して一個体のみの特殊な例ではない・・・と思う。
お願いだからそうだと言って(笑)



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