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■086 猫まっしぐら 2002/01/10

 「ふぅにゃ〜〜〜ぁ」あくびをひとつ。
 目が覚めてみると、どうも勝手が違う。布団が重い。這い出そうとして体をもぞもぞと動かすとどうも違和感を感じる。よくよく見てみるとどうやら猫になってしまっているようだ。

 「にゃ?」あれ?、と言おうとしたのだがこんな情けない声しか出ない。

 とりあえず布団からは這い出る。改めて自分の体を見てみると、どこにでもいそうな三毛猫だった。折角だからマイケルと名付けてみる。自分に名前をつけてどうする。

 晴れてマイケルとなった私はとりあえずパソコンの電源を入れてみた。意識は今までどおりだから、勿論パソコンの使い方も知っている。そんじょそこらの猫とは違うのだよ。

 何とか体を乗り出して、キーボードの前に立つ。まずはマウスを触ってみた。
 でかい。マウスがでかすぎる。何とか動かしてみたものの、マウスカーソルは画面の1/4も動かない。おまけにクリックもかなりの重労働だ。これならまだキーボードのほうが使える。

 パソコンの利用は早々に諦め、次はパームを触ってみる。
 こっちは便利だ。爪をちょいと出してやればタップも簡単だし、何よりサイズがいい感じ。電池がなくならないように充電キットに繋ぎっぱなしにすることにした。


 腹が減ったな。何か食うか。

 そこで気付いた。どうやって食おうか。
 今部屋の中にすぐに食えそうなものはない。米を研ぐのは不可能だ。

 それから暫くの間、空腹を忘れて己の身の振り方を考えた。
 大きく分けて2通りだ。野良猫になるか、飼い猫になるか。


 野良猫になったとしよう。
 勝手気ままな自由人、もとい自由猫だ。食うものも、寝るところも、好きに考えればいい。
 しかしどこから食うものを入手すればいいんだ?
 駄目だな、こっちはリスクが大きすぎる。第一今の時期かなり寒いし嫌だ。


 ならば次は飼い猫だ。
 これほどの知能を有しているのだ。そんじょそこらの猫にはできない躾の良さを発揮することもできるし、ご主人の要望も理解してやれる。飼い猫としての資質はバッチリだ。
 メシも食えるし暖かい寝床もキープできる。楽に生きるにはこっちがお勧めだな。

 しかしなぁ、ひとつだけ引っかかる点があるんだよな。

 飼い猫になったら、性衝動はどうすればいいんだ?
 流石に自力でどうこうするのは不可能だし、都合よくお相手に巡り会えるかどうかも分からない。ご主人もそんな欲求に気付いてくれるかどうか。





 ・・・そこで目が覚めた。つい居眠りしてしまったらしい。
 目の前にはパソコン。しかも付けっぱなし。



 おまけに「性衝動まっしぐら」なページを開いている。
 そういうオチか。



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