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■083 堅苦しく書く理由 2001/12/14

 私のサイトは基本的に堅苦しい文体で綴っている。内容に関して言えば馬鹿馬鹿しいことも多々あるので、堅苦しいサイトではないと自分では思っているが、一見すれば「小難しい」サイトということになるのだろう。

 確か、開設当時はもっとやわらかい文体で、(言いようによっては)随分と下手に出たような感じだった。これはネット社会に踏み入れたばかりという自身の緊張と、無駄な争い事を避けたいという思いからだろう。

 ところがそのスタンスから一変する原因となる出来事があった。「雑文館」との出会いだ。小難しい言葉が散りばめられた、いかにも堅苦しそうな文体の、テキストだけのサイト。
 ところが読み進めてみると、内容の馬鹿馬鹿しいこと。大いに笑った。こんなに堅苦しくて、こんなに真面目っぽくて、こんなに文字ばっかりなのに、何故にこれほど楽しいのだろう。たちまち虜になった。強く憧れた。

「こんな、大真面目に馬鹿なサイトにしたい!」

失礼な決意ではある。





 この「独り言」のコーナーで言えば、30回以降くらいからそういう傾向が強くなってきている。時折出てくる「オチる」ことを意識した文章などはそうである。

 私がそんなはた迷惑な決意を秘めつつ更新する傍ら、「雑文館」も当然のように更新されていく。暫くは「自身のサイトを更新しては少ない客人たちの反応を楽しみつつ、巨大サイト「雑文館」の一読者として楽しむ」というスタンスが続いた。


 ところがある日を境に、「雑文館」はさっぱり更新されなくなってしまった。手元の記録によれば去年の2月後半だ。そのあたりを境に、全く更新されなくなった。「雑文館」というサイトはいきなり数ヶ月更新がないまま、突然復活することもある変わったサイトだったので、「またなのかな」と軽く考えていた。

 そんなある日のこと。「雑文館」の掲示板に「(運営者の)新屋氏が入院している」といった旨の書き込みが見られた。しかも、実生活でも氏を知るような身近な方からだ。それによると随分と長く闘病生活をしておられるらしい。それによってサイト運営ができないのだと。

 そして、更新停止から約1年。今年の春に「雑文館」はアクセスできなくなった。折角取得された独自ドメインは、今はもう誰にも使われないままだ。



 そうして、ネット社会から、雑文界から、「雑文館」というサイトは消えてしまった。





 それでも、私の記憶から、心から、「雑文館」が消えたわけじゃない。今も私のHDDの中には「雑文館」の全雑文が保存してあるし、ブックマークの中にだってずっと残してある。

 そして時々、新屋さんが復活して「雑文館」を再開されてるんじゃないかと思って、そっと「雑文館」を開いてみる。今日もページは表示できなかったけど、いつかまたあの堅苦しくて楽しい雑文に出会えるんじゃないかと思って。

 そう思って今日書く雑文も堅苦しく書いてしまうのだった。憧れたあのサイトに少しでも近づけるように。



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