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■080 車回想記2:CR-X編 2001/12/09

 私がかつて最も恋い焦がれた車、それがHONDA CR-Xだ。

 最も特徴的なのはそのスタイル。ハッチバックよりもさらに切り詰められた車体後部はまさに圧巻である。おかげで後部座席は「ワンマイルシート」と呼ばれるほど狭い。
 車体後部全体がそもそも変で、シートは狭いわ、後ろはぶった切ったように切れてるわ、おまけに後部ウィンドウがないからそのままだと後部が見えない。そこで、後部の見通しのために「エキストラウィンドウ」と呼ばれる小窓のようになったガラスが後部にはあるのである。

 前から見ると同系のシビックと同じに見えるんだけれど。


 短いホイールベースによる転回性能やVTECの吹け上がりなどは未だ恋い焦がれているだけの部分であり、味わったことがない。そのトリッキーなドライビングはハッチバックでも1・2を争うほどだという。


 そもそもの出会いは(おそらく、だが)昔「週刊少年ジャンプ」で連載されていた「よろしくメカドック」という漫画だ。
 我が家に全巻揃っていたところをみると、どうやら私がいたくお気に召していたらしい。当時、兄はゲームとサッカーに興味を示していたし、弟は野球一筋だった。必然的にこのマンガを読みふけっていたのは趣味はミニ四駆と読書(そりゃ人さえ集まればサッカーなどもするけどね)という私ということになる。確かにレース物のゲームなどは好きなのだけど。

 その漫画にでてきたCR-Xはミッドシップに改造されていた。その当時はそれがどれほどのものなのかは分からなかったが、今思えばかなり驚異的である。前方に置いているエンジンをシート後方まで動かすのだ。今まで計算されていた重量配分や使用するパーツなど、すべてを組みなおさなければならない。それは「車で走ること」を考え始めている人間には遠い道のりに思える夢だった。

 その漫画の連載が終わってからずっと、車に対して特別な感情はほとんどなかった。それでも街中で見ると妙に気になる車がある。それもCR-Xなのだった。すっかり忘れていてもその独特なデザインは確かに私のココロをひきつけるのだ。

 細かい時期は忘れたが、しばらく前に某車雑誌にCR-Xをミッドシップに改造した記事が載っていた。その車を製作していた人にとっても、「よろしくメカドック」の作者にとっても「夢」だった車のようだった。
 当時は夢でしかなかった事が、ひとつ現実になった気分だ。その記事を大学生になってから見た私は、またひとつ、CR-Xに惚れてしまうのだ。

 魅惑の車、CR-X。思えば初恋のようなものなのかもしれない。
 今でも乗ってみたい車ベスト3に入る車である。


 なお、当然のことだが今ではCR-Xは生産されていない。後継種のCR-X delsol(通称デルソル)も今では絶版車だ。似たようなデザインでは「インサイト」があるが、妙に違うと思ってしまうのは古い人間の頑固なこだわりゆえであろう。



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