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■066 逢ひもうど 2001/03/22

 世の流れと言うのは恐ろしい。アレほど「携帯電話に高性能な物など要らぬ」と私が説いてまわったにもかかわらず、やはりと言うか携帯はどんどん高性能な方向へと流れてゆくのであった。
 そんな状況で今手持ちの携帯から新たな携帯へと変更するとしよう。するとどうだ。何も考えないで選んだ普通の携帯が、既に手持ちの物よりも高性能になっているではないか。



 コンピュータと携帯は進化の速度が速すぎる。尋常ではない。よく「日進月歩」にかけて「秒進分歩」などと言われるのも頷ける。何せ数ヶ月でモデルチェンジ、1年前なら旧機種、2年も経てば化石扱いである。私のかつての愛機「NEC PC9801-US」というDOSパソコンは98年まで現役で動いていたが、こいつの世間的評価は恐らく「先カンブリア紀の原生生物」並の扱いなのであろう。個人的には全然困らなかったけど。当時のゲームで遊び、当時のエディタで文章を書き、当時のプリンタでプリントアウト。唯一の欠点はパーソナルであったことだけれど、別にインターネットに接続する必要があったわけではないし、実際全く困らなかったりするのだ。



 と、パソコンの思い出を語るのが主題ではない。今回の主題は携帯電話だ。数年前、電話を持ち歩けるというだけで凄いと思ったものだが、見る間に小さく、軽く、クリアーに、カラーに、着メロも増え、インターネットを利用できるようになり、おまけにJAVAまで動くようになってしまった。とても同じモノとは思えない。
 それほど進化してしまった携帯電話を所持することになった。わかっている。それが分不相応な物であることは。着メロが16和音になるとか、4096色のカラー液晶だとか、ホ−ムページが見れるとか、音楽が聞けるとか、デジカメで写真が撮れるとか、JAVAが動くとか。そんな物は私が真っ向から否定してきた物に相違無いのだから。

 しかし、だ。
 今、新たに携帯を持とうと思うと、どうしてもそれなりの物がもれなくついてくるのだ。16和音の着メロだとか、4096色のカラー液晶だとか、音楽機能とか、デジカメとかJAVAくらいは回避できたがそれでもカラー画面だし、着メロ4和音だし、ネット利用できるしとまあ高性能なのだ。これでもかなり落ち着いてきた、値下がった物を購入したのに。
 そして、分不相応なほどに高性能な物を手にした私は思うのだ。

「コレ、どうやって使うんだ?」

 画して、私と携帯との戦いの幕は上がったのであった。



 戦いには「敵を知り、己を知る」事が肝要である。兵法に在る通りだ。まずは敵を知ろう。
 敵を知るにはマニュアル、である。敵のすべてを網羅したマニュアルを読破せねばならない。これさえ読破すれば、斯様な携帯の1つや2つ敵ではない。とくれば早速マニュアルの奴を呼ばねばならぬ。
「脳から目へ、携帯のマニュアルを探せ。」
「こちら目、早速探索します。」
「目から脳、マニュアル発見しました。画像を送ります。」
「こちら脳、画像確認。随分分厚そうだな。脳から手へ、マニュアルを掴め。」
「イエッサー、マニュアルを確保。」
「ページ数を確認しろ。」
「公称424ページです。目次が15ページあります。」
「これは想像以上に分厚いな。早急に対策を練らねば・・・」
「脳から手、作戦会議だ。腕を組め。頭、左下方45度を目視。」
「イエッサー。腕組みました。」
「了解。思案モードに入ります。」
「さてと、どうするか・・・」
「緊急連絡!」
「なんだ、どうした。」
「『iモード基本操作』という別冊マニュアルを発見しました!」
「敵の厚さは?」
「50ページです!」
「了解。いよいよもって困難になったな。」
「本能より連絡。」
「なんだ。」
「無理だ。作戦変更を要求する。」

 ・・・以上、奈良県在住Tさんの内部よりお送りいたしました。
 という事でマニュアル読破は諦めた。無理だ。読むより使えと本能は言っている。というわけで本能に従い弄ることにする。
 というわけで引き続き奈良県在住のTさんの内部にズーム・イン!

「本能の要請により、我々はこれから一丸となり携帯を弄る。」
「まずはメニューを呼び出してみろ。」
「イエッサー、メニューボタン押します。」
「電話帳発見。取り敢えずここから攻めますか?」
「よし、進めてみろ。」
「登録画面になりました。」
「友人の番号でも入れてみろ。」 「イエッサー。名前入力はじめます。」
「脳へ、大変です。」
「どうした。」
「入力方法がわかりません。特に小さな文字が入力できません。」
「了解。暫し待て。」
「・・・これも手詰まりか。」
「左脳ですが。ここでマニュアルを見てはどうでしょうか。」
「なるほど、理論的だ。採用しよう。」

 という訳でここにきて遂にマニュアルの登場である。実況中継は文字の色を切りかえるのがこの上なく面倒なのでここで終了。打ち切りと致します。
 目次すら分かりにくいこのマニュアルではあるが、この山を越えねば先には進めぬ。目次と格闘すること数分。どうやら敵は63ページにあるようだ。

 ・・・・・・よしっ、見きったぁ!
 ふははは。もう貴様など私の敵ではない。ここを、こうやって、それで、こうして・・・はあはあ、これでどうだ。



 というような格闘の末、どうにか電話帳に入力することは出来た。但し、所用時間1時間。マニュアル読破量約20ページ。

 逢ひもうど攻略の道のりはまだまだ続きそうである。



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