Top | Biglobe Top | Wyvern | PhotoScrap | Visor | SiteMap

■057 旅立ちの時 2000/08/25

ショッキングな一日だった。

アンディ・フグが亡くなった。
その言葉を実感するには未だ時間を要するとは思うが
兎も角その事は事実であるようだ。

アンディは決して「強いファイター」ではなかった。
しかし、「諦めないファイター」だっだ。
アンディの不屈の精神、それが彼の良いところだった。
とても気さくで日本語も流暢に話す彼は
日本で空手をやっていたこともあって
SRSの言葉じゃないが
あたかも日本人であるかのように
絵に描いたような「ヒーロー」だった彼は
日本人に人気があった。
判官贔屓が好きな日本人にはきわめて稀な例だと思う。

K-1に出なくてもいい。
リングに上がらなくてもいい。
アンディの戦う姿
笑顔
ジョーク
アンディが見られなくなった。
その事実だけが残った。

それが何故だか
悲しくて
悲しくて。

一年ほど前
祖母が亡くなった時
悲しみは然程無かった。
暫く会っていなかったこともあるだろう。
他にもいろいろ要因はあるのだろう。

でも
それは
俺自身の
価値観というものの
異常さを
際立たせる

身近な筈の祖母を喪った事よりも
一度も会ったことも無い
ブラウン管を通して幾度か見ただけの
たった一人のスイス人の
その旅立ちが
これほど悲しいなんて

一年前には感じなかった
人が亡くなることの
悲しさが
忘れかけていた
忘れようとしていたのかもしれない
悲しみの涙が
深く
静かに
流れ落ちる

西暦2000年8月24日
一人の男が
35歳と言う若さで
この世を去った。
たったそれだけの

悲しい出来事だった。



メインページに戻る
tatuya@holythunderforce.com
Written by tatuya,since 1998-
powered by araya ver.0.91