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■050 煙草考 2000/06/08

 私ももう煙草を吸うようになって結構経った。吸い始めた頃は「いつでも止めれるな」と思ったものだが、もう今ではとてもじゃないが止めれる気がしない。
 それほどに依存している煙草であるが、少し困ったことがあるのもまた事実だ。と言ってもそれは「部屋が煙たくなる」とか「出費がかさむ」とか「匂いがしみつく」とかそういう低次元の問題ではない。確かに部屋が煙たくなれば回りは迷惑であろうが、私自身には何ら影響はない。実際、自分でも視界が極端に悪くなるまで気がつかないこともあった。出費などすでに計算のうちにある。匂いがしみつくったって私の所有物に関しては何ら困らないし、家の中などすでに親父の煙草の匂いがしみついている。
 そう言った類の問題ではない、もっと高尚な問題がそこには存在するのだ。



 私が吸っている煙草は「KENT SuperLight 100's」というもので、まあ至って普通の煙草であるのだが、この煙草はいわゆるBOXタイプのものである。煙草には大きく分けてソフトパックのものとBOXタイプのものがあり、通常BOXタイプはソフトパックに比べて等価又は高価である。しかも100'sの煙草は普通の煙草より少し長い。それでも値段は普通なので愛用しているのだが、BOXタイプの煙草は意外に厄介なのである。

 何が厄介って「次元煙草」ができないの一言に尽きる。
 ここであえて解説しておくが、「次元煙草」とはかのモンキー・パンチ氏の名作ルパンIII世の登場キャラ次元大介の煙草のようにぐにゃぐにゃに曲がった煙草のことである。奴の煙草が常に異常なまでに折れ曲がっていることからこう呼ばれるのだ。

 次元煙草の製造法は至って簡単。「ソフトパックの煙草」を「無造作にポケットに入れておく」だけである。これだけで少し動きまわればたちまち次元煙草はできる。ポケットはジーパンのポケットが非常に効果的である。できれば煙草が半分以下になったくらいのほうがいい曲がり方をする。これがBOXタイプだと箱のせいでうまく曲がらないのだ。おまけに箱ごと曲がると箱が閉まりにくく、吸うときに非常に面倒なことになる。



 煙草吸い(あえてスモーカーという表記は避けたが)にとって次元煙草は一種の夢である。というよりもむしろ次元大介という男の存在自体がダンディズムの象徴といっても過言ではない。
 何せ次元という男、これ以上もないくらいに渋い。鍔広の帽子にすさまじいあご髭。己の表情と言うものを可能な限り見せないスタイルと言えよう。それだけでも渋いというのにその渋さを更に引き立てているのが次元煙草なのだ。そのよれよれになりながらも煙草としての使命を果たす姿は不屈の精神の象徴とも言える。
 口では語らぬ不屈の精神、それを表わすという次元煙草に男の夢が托されるのも無理なからぬことであろう。

 あ〜あ、煙草変えようかなぁ。ソフトパックのものに。でも、今吸ってるやつはソフトパック無いんだよねぇ。困った。

 考えることがそれだけだというのも間抜けな話ではある。



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