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■044 年末恒例行事 2000/01/10

 今年もこの季節がきました。そうです、師走です。
 一般的には師走といえば大掃除などが浮かぶのでしょうが私の場合、師走といえば郷里より友人が訪ねてくることとなっており、そしてその友人とともに中華料理を食すのがこれまた慣習となっているのです。ここ2年は。
 確か去年もこのページ(「017 男っぷり」に収録)に書いたかと思うので、暇な諸氏はそちらのほうも一読して頂けるとありがたい。

 さて、そんな訳で今年も我が友は遠路はるばる山口まで来たのです。ちなみに最初の年は山陽2年目は山陰今年は四国を旅して来たらしい。来年は九州または韓国から、と息巻いている。旅が好きというのは非常によいことだ。
 今年はメンバーが1人増えて3人になった。簡単に説明するとリーダー的存在の「なっく」君。以前彼の車で川本真琴にはめられたが、久々似合うとお互い椎名林檎にシフトしているというまあ、わりかし私と音楽的にかぶるところがあるのかもしれない。とりあえず三国一の椎名林檎フリークということにしておこう。次は全身黒づくめのくせに靴下だけは白というのがポリシーで、夜中の小郡駅で歌うのがお気に入りという見た目どうあがいてもその筋の人間っぽい「ようき」君。通称チンピラ。更に今年初めて参加の「おやじ」君。見た目もおやじだが侮るなかれ言動も見事におやじである。この冬場に何の因果か「明鏡止水」などと書いた扇子を常備しているという。高校時代からこうだもんなぁ。んで私「たつや」。これが今回の登場人物ということになる。



 今回の物語は小郡駅から始まる。そこで我々は無事に再会した
のであるが、何やらなっくの様子がおかしい。・・・単に腹が減っていただけのようだ。ま、そんなこんなで電車の中で彼らの旅の話を聞く。相変わらず普通に旅ができないようで、曰く「目が覚めるとそこは一面の雪景色であった。・・・四国やぞ、ここ。しかも山降りれへんし」だとか「フェリーがまた貸しきりに近くてなぁ、俺ら以外に客5人。あまりに暇でくそ寒いところにあるKOF96なんてやっちゃったよ」だとか。そんな話をするうちにいよいよ第一の決戦の場・中国料理店「西京飯店」に到着。時間は午後6時前。

 私の過去の失態(笑)のおかげで、この店に来るたびにメニューの次には人数分のビールが来るようになってしまっていた。とりあえずテーブルには4人分の中ジョッキ大のビールが並ぶ。何か中ジョッキ大って変な言葉だなぁ。「中ジョッキほどの大きさ」って事ですんで何卒ひとつ。

 とりあえずメニューを検討する。まずはチンピラが「雑炊」と言ってきかない。はいはい。君は雑炊が食えりゃぁ幸せなのね。そんなこんなでメニューが決まる。
 と、おやじ君が「酒は飲めぬ」と言い出した。本当に酒は弱いらしい。私も弱いほうだがビールくらいなら楽しく飲めちゃう体になってしまった。んでそれが回ってくる。何故か私のもとに。まあいい。ここのビールはうまいからね。と思いつつぐびり。

 そう言ってると今度はチンピラが「こんな弱い酒は飲めん」と言い出した。それが店の人・大石さんに聞かれちゃったんでしょうがない。
 大石さんはまぁいわば「支配人」のような立場で結構なんでもしたい放題である。それと同時に漢気あふれるナイスガイ。さらにはいいようにおちょくってくれるので楽しい限りである。
 つーわけでチンピラのもとにはいきなりショートグラス。しかもチェイサー付き。あ、チェイサーってのはきつい酒を胃の中でうすめるための水です。それほどきついということですね。酒をたしなまない諸氏のために申しますと一般に(同じくらいの価格帯ですと)酒は量が少なくなるほどきつい酒ということになります。つまり、中ジョッキとショートグラスではアルコール的には明らかにショートグラスのほうが上なのです。

 いかん、挑まれている。とくれば我々の答えはただ一つ。受けて立つだけである。チンピラことようき君は右手に持ったショートグラスを高々と掲げた。と思った次の瞬間、彼は「くいっ」っと空けてしまった。うっ、すげぇ。私にはまねのできない芸当だ。とそこに現れた大石さん。「大丈夫か?これうちで2番目にきつい酒なんじゃが。」という。
 ・・・とすれば次には・・・やはり来た。同じようなショートグラスとチェイサーが(笑)。「ていうかこの店まともに水もってけーへんのか。絶対なんかおまけがあるんやけど」・・・俺もそう思う。「これがうちで一番きつい酒」とは大石さんの解説である。「さすがにこれは」としばらくためらっていたようき君だがちびちびと嘗めるそのうちに又も高々と掲げるのであった。そしてまた「くいっ」。・・・侮れん奴。とりあえず大石さんを捕まえる。「あれって(アルコール度数)何度だったんですか?」「最初のが58度で後のが62度」・・・平均60度かぁ。私には一生飲めないな、きっと。

 ようき君がショートグラスと格闘する中、なっく君は持ってきてもらった赤ワインに舌鼓を打つのであった。それをゆっくりと堪能した後は白ワインも。なっく君が担当していたはずのチンピラビールはこの時点で私のところに回ってくる。・・・あのう、ビール3杯目なんだが。でもまだ飲んじゃう。ぐびり。はぁ、うまい。

 料理が半数くらい出たところ。初めてのおやじ君は何を食べても「うん、うまい」としか言わない。そんな中で大石さんが来た。「注文の中にエビがなかったが食べれんちゅう訳じゃないよのう」「はぁ別に」「んじゃぁこれ食えや」そう言って出てきたのはエビの天麩羅。とりあえずおやじ君が驚く。まあ、頼んでないもんなぁ。普通驚くよなぁ。残りの慣れきった3人はもう笑う。酒が入ってる事もあるが「またか」という思いを隠せない。ある種苦笑であり失笑であるはずなのだが酒が入るとすべてが爆笑になるから止められない。

 そうするうちに料理も終盤。後は雑炊とチャーハンを残すのみ。・・・なぁ、あのチャーハン倍くらいないか?・・・つーか雑炊も倍あるよなぁ。さすがは大石さん。伊達に何年もこの店にいるわけではない。「これくらい食えるよなぁ」という量を挑むように的確に出してくる。そしてまたこれが丁度いいくらいに食べきっちゃうんだよなぁ。
 んなもんでみんな腹9分5厘といったところ。我々は8分目で止めるつもりだったのだが。そんな状態のところに「(デザートは)杏仁豆腐とコーヒーどっちがいい」と大石さん。「コーヒーください」私には選択の余地などない。いま杏仁豆腐など食べようものなら食いすぎで動けんではないか。というわけでコーヒーをいただく。

 ・・・んでいよいよ会計。とりあえずレジに行く。友人どもにぜひ露天風呂に入りたいといわれていた私は「あ、そうだ。屋上の風呂入れます?」と聞く。すると「おお、入ってこい」そういいながらタオルを10枚ほど渡される。・・・うちら4人なんだが。まあいい。
 そんな話をするうちにレジに金額がうち出された。その金額を見て私はさすがに驚いた。注文した品物だけで1万円強。酒とかいろいろ考えたらどう考えても2万円はいっているだろう。そんな我々4名の今回の晩餐の費用は「4200円(税込み)」。・・・一人1000円!?どう考えても採算というものとははるかに離れた場所に存在しているようにしか思えん。1000円といったら私などビール2杯分だ。それでたらふく、である。先に店の外に出た友人どもに告げる。「1人1000円」「・・・はぁ!?」さすがに友人たちも参ったようだ。



 さて、そんな事はさておき風呂に向かう。ここは「ホテルニュータナカ」というホテルの中で、先の中華はその地下にあるのだが、屋上13階には露天風呂がある。侮るなかれ、13階といえども他に高層ビルなど何もないここは山口湯田温泉。何にも遮られない夜景というのはまた格別である。

 露天風呂を満喫する。うう〜ん、きもちいぃ。そうするうちに入浴終了。あがるとチンピラが倒れている。曰く「風呂からあがった途端酒が回ってきた」らしい。・・・ってそりゃあ回りもするだろうよ。




 そして軽く土産を購入した後はいよいよもう1つの決戦の場・グレイスである。簡単に説明すると、同じホテルの地下にあるパブであり、同じく大石さんがしきっている。とりあえずあまり客はこない。暇な時間(ほとんどだが)はトランプなどをする。あまり店としてまともに経営する気力がないのか客がきて馬鹿騒ぎしだすとすごく不機嫌になる。どう考えても店としては赤字である。ホテルの中になかったらまっ先につぶれているであろう。そんな店である。どんな店なんだ。

 終電までおよそ40分。これが我々に残された時間なのだ。この限りある時間の中でどれだけうまいカクテルを飲むか、それだけが目標なのだ。少なくともなっく君とチンピラには。

 とりあえず店内に入る。んでお決まりの席に座る。そして各々カクテルを注文する。私はモスコミュール。どうせ強い酒は飲めぬのだ。そう思うとこのへんのきつくないカクテルを楽しむことになる。なっく君とチンピラはすでに決めていたものを注文する。二人とも「これだけは呑まねば」と言っている。が、チンピラはすでにグロッキー。「これで力尽きるかも」といつになく弱気な発言である。まあ致し方あるまい。なっく君はさっきはそれほど呑んでないし(私から見れば)元々強いのでまだ大丈夫そうだ。おやじ君は皆の薦めでコーヒー牛乳のようなカルアミルクを飲む。ここがスタート地点となるのだ。

 とりあえず呑み始める。んん〜、やはりここのカクテルはうまい。非常に美味である。無論半分くらいは酔っぱらってよくわかっていないのだろうがうまい。

 そうするうちに各々呑み終えつつ次のカクテルを注文する。が、おやじ君はカルアもだめなようであった。しかたがないのでカルアはチンピラに任せる。大石さんを捕まえ、「本当に呑めん奴でも呑めそうなのください」と言ってみる。大石さんも呑めないのでそのへんは加減したのを持ってくるであろう。斯く言う私も「軽いのください」というのだが。

 いかん、時間はすでに終電15分前。「すいません・・・」とカウンターのほうを見る。と、そこにはグラスを4つならべ何かを作ろうとする大石さんの姿。「・・・何してんすか?」「ああ?時間?・・・ってお前もっと早う言えや。ちょっと待て今作るから」・・・まったく聞いてねぇな、このオヤジは。
 というわけでまたも我々の前にはグラスが並ぶ。どうあっても終電には間にあわんな、これは。そう言ってると、「ああ?伊藤呼べや」と大石君はおっしゃる。ちなみに伊藤というのはうちのサークルの後輩で件の店・西京飯店でバイトしている奴である。とりあえず電話する。「ああ、伊藤?悪いけど酔っぱらいを4人ほど乗せてくれんか?」よくわからないようだ。まあ、そうだろうな。が、大石さんの助力や酔っぱらいパワーで何とか承諾させる。

 というわけで安心して酒を呑む(笑)。程無くして伊藤参上。それと同時に他のサークル員が3名ほど来る。計2台4人。まぁ、1人では寂しいよなぁ。とりあえず古賀という酒の弱い後輩に「ま、これ呑もうや」と薦める。薦めたものはおやじ君が残していたショートカクテルの後半部分(笑)。ちなみにカクテルというのは往々にして後半が濃いものである。特に色が2色になっているものはそうである。古賀に渡したのはまさに2色のショートカクテルの後半部分であった。何も疑わずに呑む古賀。「うぇ」みんな笑う。つーか私が渡すんだからちょっとは疑えよ、古賀よ。もう一人、春巻というのがいたのでそいつには半分ほど空いたキリンラガーを渡す。ドライバーにはさすがに何も呑まさない。

 そうこうするうちに帰ることになった。ま、端的に言えば呑める限界が見えてきたのだ。一応無駄だとは思うが聞いてみることにする。「いくらですか」「気ぃつけて帰れよ」やはりな。思っていたことだが払わせてもらえるわけがない。すでに3年目だ。いいかげんあきらめもつくってものだろう。今年など我々の注文どころか何杯呑んだかも覚えてないことだろう。我々の注文など作った端から忘れていってるに違いない。が、なっく君は食い下がる。「いや、ホンマにもう3000円くらいは払いたいんですけど」大石さんの台詞は決まっている。「うん、また来た時にな」つーわけでもはや争う気力もなく伊藤の車に乗る。



 車の中。とりあえず伊藤に「すまんのー」と言っておく。しばらく走るうち、椎名林檎の話になる。と、「アルバムありますよ」と伊東が言うのでかけてもらう。途端になっく君熱唱。とまらない。いやぁ、重ね重ねすまんなぁ、伊藤。とりあえず伊藤に話しかける。「男で椎名林檎を熱唱する奴が他にいるとは思わんかったろ」「はぁ」ちなみにうちのサークルのみちぃという奴は椎名林檎を熱唱する。こうして考えると結構男でも女性ボーカルの歌を歌う人間というのは多いんだな。

 さて、いよいようちまで残り5分というくらいの距離にさしかかったところ。なっくが苦しむ。「ごめんちょっと止めて」酔ってるくせにあれだけ熱唱するからだ。そんなこんなでようやく最寄りのコンビニに到着。いやぁ、長かった。とりあえず伊藤ともう1台のドライバーにガソリン代がわりに1000円ずつ渡す。ほんとにありがとね。



 本日の決算。

・・・どう考えても嘘だろ、この金額。

※ちなみに普通にこんな事をすると1人15000円くらいかかっても文句は言えない。



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