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■040 サイキョー流ボウリング 1999/10/02

 事の発端は1件の電話である。
 先日、バイト中に前のバイト先から留守番電話にメッセージが入っていた。前のバイト先は「西京飯店(さいきょうはんてん)」という中華料理屋で、名前も強そうだが店の従業員も強まった輩のカタマリというある意味サイキョーの店である。聞いてみると店のほうに連絡しろとのこと。私はあせった。何せ、今やその店とのかかわりなどたまに食べに行くか、先日その店にバイトを紹介したうちの後輩くらいである。「後輩が何かやらかしたのであろうか」そう思った私はとりあえず休憩時間に連絡してみた。

 「おおう、谷中か。」第一声は機嫌のよい声であった。わからぬ。得てして人間機嫌のよいときのほうが気味悪いものではあるが、この人に関しては機嫌のよいときというのはとてつもなく不安にさせる。本当に何をやってくれたのだ、我が後輩よ。
 「実はな」おおうっ、来たか「今度の月曜日にボウリングをすることになってな」がくっ。今までの緊張は何だったのだ。いきなり力が抜けたぞ。「それで人数がちょっとあれでな。おまえさんも参加してくれんかのう。」「ってまあその日は別に予定はないですけど、俺どうやってそっちに行くんですか。」ちなみにその日はうちの大学は未だ試験期間中である。まあ、試験自体はなかったが普通誘うかね。更にはボウリングの会場は山口市で、私が住んでいるのは宇部市。両市は40キロ近く離れており、車はおろか原付すら所有しておらぬ私としては行きは何とかなったとしても帰る時間には電車が無いという不幸な事態になるのであった。「そっちにおる松本がな、おまえを拾ってくることになってるから大丈夫。」ま、足さえあればなんとでもなるので私は承諾した。それこそがすべての序章であったのだ。

 さて、時は変わってボウリング大会当日。時間のあった私は家で「アルプスの少女ハイジ」の再放送を眺めておった。おりしもその日はクララが子牛に驚いて自分の足で立ちあがるという感動的かつ見逃せない回であった。そうすると電話がピロピロと鳴った。出てみるとサークルの後輩で暇をもてあましているとかいないとか。では遊ぶかといったその後また電話が鳴った。出てみると今度はボウリングに関してだった。「そっちから来るはずだった松本が来れんくなったんじゃ」「はぁ」「んでな、俺が迎えに行くから。9時くらいにセブン−イレブンに行くからおれよ」「あい」
 その後サークルの後輩と会ってボウリングの話をすると、「そう言えば1ゲームタダ券がありますよ」「ではそれで練習と行くか」と早速ただゲームをしに行く。
 準備運動は終わりだ。慣らしも1ゲームやった。ストライクもちゃんと出してお菓子をもらった。(そこにはストライクサービスという趣があって、その時間内にストライクを出すとお菓子がもらえる)後は会場に行くだけだ。程なく迎えの車が到着し、右余曲折の後なんとか辿りつく。ちなみに遅刻すれば1分300円の罰金といわれたが、何とか間にあった。

 いよいよボウリング大会が始まるのだ。仮にも「大会」と言うからにはその内容はすさまじい。まず、基本的に2人1組のチームを作る。んで3ゲームやってチームのスコアの合計を競うのだ。基本は。世の中およそ基本とつくものには応用がある。まず、罰金制度がある。ガーター・ファウルは100円、1フレ無得点は300円。1ゲームのトータルスコアが126点以下なら1000円、132点以下なら500円。これが罰金である。次に、1位のチームとのピン差がかかる。仮に1位が900点、2位が850点だとすると50x10=500円とられる。最後に参加費用が1700円となっている。1ゲームあたりは500円とかかるまい。で、そうして集めた金からゲーム費用を差し引いた残りが賞金となるのだ。賞金の配当は1位に30%、2位と10位(ブービー賞)に20%、4位・6位・8位に10%となっていた。ちなみに、これだけの罰金が課されると動く金銭は数千円単位ではない。1位のチームには1万円以上の金がわたるはずである。

 そんな私だが、今日いきなり放り込まれたので誰とチームだかさっぱりわかっていない。しかし私は私の仕事をするだけだ。目標は3ゲームすべてを132点以上にすることだ。思えば昔は若かった。あのころの私はボウリングがまったく駄目で、100点を超えることはほとんど無かった。しかし人間金が絡むと恐ろしい。私は瞬く間に上達し、罰金を免れるまでには上達したのだ。今回も久しぶりとはいえ、罰金を払うわけにはいかない。幸いにも皆には言わなかったがこっちには夕方の1ゲームの練習がある。己の癖は修正ずみだ。
 そして3ゲームが終了した。結局私の罰金はガーター1回で100円であった。よしよし、大満足。ちなみにスコアは141、133,143。
かなり上出来の範囲だ。問題の順位だが・・・3位。あああぁぁぁっ!なんでちょうど間にはいるんだよぅ!ちなみに私の後輩は罰金3400円。が、50のハンデとチームの人間(昔プロを目指していたらしい)に救われ何故か1位であった。
 ななな、なぜ貴様が6000円も握っておるのだ。納得できんぞ。そういった我々が朝まで麻雀に興ずるというのは周知の事実であったのだろうか。だが、その6000円を巻きあげようと思った私の目論見は後輩の恐ろしいほどのツキにあっさりと敗北し、更に金を渡しただけに終わったのだった。



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