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■017 男っぷり 1998/12/24

ことの発端は去年の今ごろ。
私の下宿に高校時代の友人が2人遊びに来た。
何でも「青春18切符」なるものを使って半日かけて来たらしい。
奈良から山口だもんなぁ。それくらいかかるよなぁ。

それはともかく3人でうまいものを食いに行こうということになった。
せっかく山口に来たからにはふぐを食べたいらしい。
とりあえず私は余り食べ物屋を知ってるわけでもないので、
昔バイトしていた中華料理店に彼らを連れていった。
ここは温泉街にあるホテルの地下にあって、他にも何件か店がある。
みなさん、山口・湯田温泉に来たら「西京飯店」をどうぞよろしく。
まともに食べるとそこそこ値は張りますが、絶対に満足できます。
お金がなくてもラーメンやチャーハンは安いので、だいじょうぶです(なにがだ)

・・・まあ、それはおいといて。
その日は豪勢に北京ダックやらふぐやらを食べた。しかも私の金で。
確かにそういう約束ではあったが、何だか結構きつい。

食事をしながら色々話をしていると、その店の支配人(もちろん知り合い)が、
「おまえらホテルの屋上の露店風呂に入ってこい」
と言ってくれた。「え?いいんですか?」「おう」
しかも、その後「時間があったらグレイスに飲みに来い」と。
ちなみに、グレイスと言うのはその中華料理店の向かいのパブで、
やはりその人が仕切っている。

と言うわけで、私達は食事を終え(支払もかなりまけてもらった)
ホテルの屋上の露店風呂に入り、そのパブにいった。

無論私はこっちも知っているが、しっとりと落ち着いた雰囲気で大変好きである。
そこでカクテルを2杯づつ飲んだところで時間となった。
そろそろここを出ないと終電に乗れなくなる。
と来れば支払だ。「いくらになります?」と私が聞くと、
「あぁん?ええから気を付けて帰れよ」
と言う言葉。その男っぷりに私達3人はいたく感激したのであった。





大変長くなったが、ここまでが前フリである。





さて、今年のことだが同じように2人が遊びに来た。
うちの支配人の男っぷりにいたく感激していた2人は、
「今年こそは去年の分まで(飲み代を)払う!」
と意気込んでいた。

私は「無理だと思うがね」と言っていたが2人はやる気だ。
自分達の男っぷりも見せたいらしい。

今年は先に風呂に入ってから食事に行った。
店は少々込んでいたが待たねばならなかったが、程なくして入ることができた。
今年は割り勘だし、程々に抑えた値段で食べた。
その後、問題の「グレイス」へ。ここが決戦の舞台だ。

この時点で我々は1つミスを犯していた。食べ過ぎたのだ。
カクテル1杯くらいは入るが、あんまり余裕はない。
そういう状況の元、各々カクテルを注文する。
そうこうしてると、我々の前にアイスが届いた。
ア・・・アイスクリーム?
既に中華料理店でデザートまで頂いていた(しかも好意で)私達は、
これを見ただけで相当のダメージを被った。
「こんなことならさっきアイス食うんじゃなかったかなぁ。」
いきなり苦しんでると、フライドポテトまできた。
この時点で我々は爆笑している。「さっき腹いっぱい食ったのに〜」
それでも皆で協力してこの好意に甘えてみる。もぐもぐ。げふっ。

努力する我々をあざ笑うかのように新たなる刺客が。
「・・・ソーセージだ・・・」
もはや笑いは止まらない。「マジかい、おい」「なんでまだ来んねん」
この辺で腹筋は食べ過ぎと笑い過ぎで2重の苦しみを味わっている。
さらに「こんなんもあるみたいやけど」と知り合いのバイトの兄ちゃんが差し出したのは。
ポテトサラダだった・・・
もう笑った笑った。絶対これは狙ってる!
なんぼ好意でもそんなに食えるかい!メシ食った後やっちゅうのに。
思わず素に戻ってしまった。
・・・とりあえず箱詰めにして持って帰ることにする。

・・・いよいよ、時が来た。支払の時である。
ここまで叩きのめされていても、連れの2人はやる気である。
無駄だって。絶対払えないって。
俺らの注文なんて覚えてないって。
私の進言も空しく、カウンターに行った。
「いくらですかねぇ」と私がいうと、
「気をつけて帰れよ」とニコッ。爽やかさんだ。むう、もう勝てそうにないぞ。
しかし私も食い下がってみた。「いや、彼らがどうしても今年は払いたいと。」
「ええって。」むう、一蹴されてしまった。
今度は私の友人が挑戦してみる。「いや、ホンマに飲み代だけでも払わせてください。」
しかも財布まで出してみせる。む、やるな。かなりの高等テクニック。
相手は笑顔を浮かべながらうなずいた。おおっ、払えるか!?
「また今度来たときに」そしてニコッ。
くうっ、負けた、負けたよ。完敗だ
むしろ去年よりひどいかも知れぬ。なんせ土産つきだしなぁ。
友人曰く「してやられてしまったなぁ。」「あのオッサンには勝てん。」

ふう、ちくしょう大石さん。あんたにゃ勝てねぇよ。



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